MIHO MUSEUM 〜桃源郷だ〜

キャンプの行き帰りには何処かに寄り道をします

今回は、MIHO MUSEUM 滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300

前から気になっていて、行ったこともあるのですが閉館していたりして振られていました。今回、やっと行くことができました。

円形の広場にあるレセプション棟から門に続いて、なだらかな弧を描くアプローチが伸びています。両脇の森は杉苔が敷きつめられ、シャクナゲの花も綺麗でした。枝垂れ柳の並木です。 木々や花に囲まれた道を数分のんびり登って行くとトンネルが見えてきます。

内部は銀色の金属板で覆われていて、間接照明が美しい。 そして、トンネルも緩やかな弧を描いています。 その理由は、歩き進めるとわかってきます。

トンネルの出口の景色の色が、丸いトンネルの内部の銀板に映って、光が弧を描いているのです。位置によって光がどんどん変化していきます。 美しい。驚きました。 これって、桜が満開の時はピンクに光ると思います。

トンネルを抜けると吊り橋がありました。弧を描く支柱とワイヤーに支えられた吊り橋の向こうに美術館の玄関が見えてきました。

玄関を入ると正面はガラス張り。小高い位置にあたり、ガラスの向こうには山、手前には見事な松。ガラスが1枚の絵のようでした。 この景色、山の稜線や松の枝も含めてきっと計算されていると思います。

恐らくは、この位置に玄関を置くために、レセプション棟から弧を描きながらアプローチの道やトンネル、吊り橋が配置されているとしか考えられません。

建屋を支えるパイプのような支柱が美しい幾何学模様を描き、床や壁に映る影さえ模様のようです。

建屋の80%は地中に埋まっっていて全体は見えません。でも、建物の美しさというよりこの丘全体、さらに遠くに臨む山も含めてすべてが作品なんだと思いました。

ルーブル美術館の前のガラスのピラミッドで有名な建築家 I.M.ペイ氏が設計したのだそうです。日本庭園の借景とかも意識しているのでしょうか、でも、丘全体を作品にしてしまうなんて、すごい。

ちょっと寄り道と思っていたのですが、興奮してしまい展示も含めて長々と見学し、楽しませていただきました。

レストランでランチ、一汁三菜とパスタ、とっても美味しかった。 無農薬の野菜を使っているそうです。 なんと一汁三菜はお代わりができます。おすましをお代わりしました。美味し! そして、テーブルに映る影まで綺麗だよ〜

皆さんも滋賀に行かれることがあれば、ぜひ行ってみてください。

というわけで、到着は予定より2時間遅れとなりましたが、本当に行ってよかった。